だっこやおんぶは、
移動やあやすためだけのものではありません。
赤ちゃんの発達に関わる大切な効果があります。
だっこ紐を適切に使うことで、その効果は高まり、
親子の暮らしの快適にもつながります。
中でも一枚布のベビーラップは、
だっこやおんぶの時間を
単なる育児の一部から「特別な時間」へと変えてくれる
唯一無二のだっこ紐です。
赤ちゃんの体と心の発達を支え
親子の絆を深め
「自分らしい育児」に出会うきっかけにもなる
ベビーラップの特別な価値を紹介します。
赤ちゃんの発達に合わせて、抱っこ・おんぶ・腰抱きなど、どんな抱き方でも適切な姿勢をサポートするためにフィットさせることができます。
適切な姿勢のサポートや、親に密着しながら動きを体験することが、固有需要感覚の獲得を助け、直立歩行に向けた運動能力の獲得を促します。
だっこ、おんぶ、腰抱きという使い分けはもちろん、それぞれに多様な巻き方が存在するため、暮らしのあらゆるシチュエーションで臨機応変に使うことができます。
だっこしながら授乳、おむつ替えシートや敷掛け布団、大人の膝掛けなど、だっこ紐を超えた用途も豊富です。親子それぞれのライフスタイルや感覚に合わせて柔軟に活用できることで、家族の暮らしそのものに寄り添いサポートしてくれる道具となるのが、ベビーラップの大きな魅力です。
布に包まれる心地よさの中で、親子が互いに安心感を感じ、自然な愛着形成を促します。これは、赤ちゃんの情緒的安定や心理発達を支える基盤となります。
子どもとの暮らしの中で、だっこやおんぶが必要になる場面は、頻度は少なくなっても幼児期以降も続くものです。一枚布のベビーラップなら大きな子どもにも対応し、無理なくだっこやおんぶをすることができます。
さらに、布で抱き上げる機会はなくなっても、親子で布に包まれる濃密な時間は大切なコミュニケーションのひとつです。だっこした、された記憶と共に、短時間でも心が満たされるこの触れ合いは、親子の絆を深める時間となります。
布一枚の心地よい密着により、親子双方で、温もりや呼吸を自然と感じ合います。親は布を巻いていく過程で「赤ちゃんの様子」を感じ取ることを無意識に繰り返します。非言語コミュニケーションが深まり、親子の感性をより豊かに育みます。
だっこおんぶが「大変」ではなく「心地よい時間」に変わることで、赤ちゃんと過ごす時間、そして育児自体に自信が持てるようになります。赤ちゃんと過ごしながらも心が満たされる瞬間にたびたび出会えることは、親としての新しい「自分」に目を向ける余裕がうまれることにつながります。親が心豊かに充実して暮らしていることは、その環境で育つ赤ちゃんの未来にとって良い影響になることです。
基礎学習を通して、それぞれの価値について、実際にベビーラップを体験しながら頭と体で深く理解していきます。
赤ちゃんの姿勢について理解し、発達や状況に合わせて適切に使いこなしていくことで、ベビーラップの「特別な価値」を最大限に活かすことができます。
しかし、これは容易なことではありません。
ベビーラップに限らず、本来だっこ紐はどんな種類であっても、一度使い方を覚えればその先ずっと使いこなせるような道具ではありません。
なぜなら、赤ちゃんは日々成長し、変化するからです。
成長や発達、状況に応じて適切にだっこ紐を調整して使うことが、暮らしの中で安全で快適にだっこやおんぶを続けるためには欠かせません。
(特に新生児からのだっこ紐使用は、ベビーラップに限らず、赤ちゃんの適切な姿勢について深い理解が求められますし、特別なサポートが必須です)
ベビーラップは、親が自分で布を巻き、引き締め、だっこやおんぶをつくっていく作業が必要になるため、赤ちゃんの姿勢への理解、布の扱いへの慣れなどは必ず必要になります。
大変に感じるかもしれませんが、心身の発達をサポートし親の暮らしを支える視点からだっこ紐を考えたときに、ベビーラップはもっとも基本的かつ簡単(引き締めるという単純な動作のみ)な選択肢でありながら、多面的な効果が得られるものです。
「一度に教えなければいけない」と思うとハードルは高くなりますが、成長に合わせた伴走サポートが当たり前になれば、その都度細やかにサポートができるため、ハードルはもっと下がるはずです。
ベビーラップにはこのような側面があることを理解した上で、一度きりの使い方講習ではなく、継続して親子のサポートにあたれるような支援のあり方を探ることが大切です。
ベビーラップ育児の伴走サポートを当たり前にすることは、D-SuB SIGが叶えたい目標の一つです。
D-SuB SIGでは、ベビーラップを単なるだっこ紐の一種として学ぶのではなく、赤ちゃんの発達や親子の暮らしを支える特別なだっこ紐として、その価値を深く理解し、支援に活かす専門性を育むことを目指しています。
時代と共に多様なだっこ紐が開発されている中で、ベビーラップの専門性を深く追求する場が少なくなり、ベビーラップに特化した支援者も減少しつつあるように感じています。
一方で、ベビーラップを伝えたい、ということがだっこ紐を専門的に学ぶきっかけとなっている支援者は多く存在します。
この状況に対し、ベビーラップの特別な価値を再認識し、その専門性を磨く場を提供することは、D-SuB SIGの使命でもあります。
ベビーラップへの専門性を高めることで、だっこ紐全般への理解も自然と深まるため、ベビーラップを丁寧に学ぶことがだっこ紐支援の最初の一歩となると考えます。
特別な価値を持つベビーラップについて、共に深く学び、支援者としての力を磨いていきましょう。
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